2002年1月19日(土)05:56
2002年1月24日(木)21:37
ブリュッセル(ロイター)
イタリアのシルヴィオ・ベルルスコーニ首相は、右翼の「国民同盟」の党首で欧州統合懐疑派のジャンフランコ・フィーニをEU改革会議のイタリア政府代表に任命したことにより、他のEU加盟国から不興を買った。とりわけドイツ、オランダおよびスウェーデンは、木曜日のEU大使の委員会において、欧州統合懐疑派のフィーニ副首相に対する強い懸念を表明した、とEUの外交官は語った。しかし最終的にはこれらの国々もフィーニの任命を受け入れるほかないであろうと同筋は伝えている。
外交官の伝えるところによれば、イタリアは改革会議のジュリアーノ・アマート副議長を、当初ラーケンEU首脳会議で決定されたように同国の代表と見ることはできないとの主張を押し通したという。これを受けて、この件は来週の月曜日ブリュッセルでの欧州連合(EU)外相会議で外相間の協議にはかられることになった。
レナート・ルッジェロ外相の辞任以前から、EU内ではベルルスコーニ首相の欧州政策路線に対して懐疑的な眼差しが向けられていた。ベルルスコーニ首相はルッジェロ辞任後に外相職を兼務した。ルッジェロ前外相は際立った欧州政治家と見なされていた。
過渡的な解決案が仄見えるのは差し当たり改革会議の財政問題に関してのみである。同会議は各国政府、議会および欧州委員会から約100名のメンバーが選ばれ、欧州連合の将来の構成からその憲法に至るまで、草案を作成することになっている。外交官の伝えるところによれば、今年度については当初計画の3500万ユーロから1050万ユーロに予算が減額される予定である。しかし現在の段階でもこの予算では不足する見通しが出てきている。それゆえ各国外相は月曜日に改革会議のための特別基金について協議する予定であるという。
原題:Italiens EU-Partner ueber Finis Ernennung veraergert