2003年1月20日(月)19:09

独仏の欧州委員はドイツとフランスの国家連合を提唱

ベルリン(ロイター)

欧州委員会のギュンター・フェアホイゲン委員とパスカル・ラミー委員は、エリゼ条約締結40周年にあたり、ドイツとフランスを国家連合(Staatenbund)に統合するよう提案した。

『ベルリーナー・ツァイトゥング』紙と『リベラシオン』紙(火曜版)への寄稿で、両委員は独仏両国共同の政府機構を設置するよう求めた。ドイツとフランスは共同の外交防衛政策ならびに統一的な財政政策に努めるべきである。そのためには両国議会の代表から成る会議や、毎週の閣僚会合および常設の事務局のような機構が必要である、と両委員は提案している。1962年のエリゼ条約により、ドイツとフランスは数世紀におよぶ敵対関係に終止符を打ち、相互の和解の基礎を築いた。

社会民主党所属のフェアホイゲン委員とフランスの社会党所属のラミー委員は、2004年に計画されている25ヶ国への欧州連合(EU)拡大が欧州統合プロセスの転換点を成すと主張する。独仏同盟の更新がなければ欧州統合が薄まる危険性がある。小さな枠内で変更を行う時代は過ぎた。「すでに40年前のエリゼ条約が促している『統一ヨーロッパ』(das vereinte Europa)の実現をめざすならば、今ここで独仏の国家連合を築かねばならない」、とラミー委員およびフェアホイゲン委員は主張している。

同じ目標を掲げる他の国々もこの独仏国家連合に参加するよう招請される。「欧州連合への掛け橋のない孤島」をつくる意図はない、と両委員は述べている。

原題:EU-Kommissare fuer deutsch-franzoesischen Staatenbund




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