2003年1月20日(月)22:20

独仏のEU改革案に対しEU憲法会議で批判の声

ブリュッセル(ロイター)

EU二代表制の導入を求めた独仏の提案は、EU憲法会議(=将来像会議。訳注)で批判を浴びた。

EU憲法会議内の欧州連合(EU)統合推進論者は月曜日、独仏案を「実現不可能で非民主的」と評した。

ドイツのゲルハルト・シュレーダー首相とフランスのジャック・シラク大統領が先週合意した計画は、加盟国首脳から構成される欧州理事会の議長を最高で5年任期とし、権限を強化する一方、同様に欧州委員会の委員長の権限も強化するという内容を盛り込んでいる。

独仏提案は2日間にわたるEU憲法会議の最も重要な議題であった。同会議はヴァレリー・ジスカールデスタン元フランス大統領を議長とする、総勢105名のメンバーで構成されている。欧州委員会の代表や小さなEU加盟国および来年加盟する予定の候補10ヶ国のうちの数ヶ国の代表は、欧州理事会議長の任期を延ばすという独仏提案に反対の意見を表明した。

「そのような議長が(欧州)委員会の権限に制約を加えることは必至である」とオランダ政府のヒリス・デ・フリース代表は批判した。「その結果もたらされるのは混乱や厳しい対立、停滞である。」

ベネルックス3ヶ国は共同声明を発表して、加盟国が6ヶ月ごとの輪番制で務める現在の議長制度の維持を求めた。

一方EU外相の新設という独仏提案については、憲法会議のほとんどのメンバーが賛成の意向を表明した。また欧州委員長を欧州議会が選出するという提案も支持を得た。

原題:Deutsch-franzoesischer Plan in EU-Verfassungskonvent kritisiert




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