2003年1月29日(水)15:44
ハンブルク(AP)
EU憲法会議(=将来像会議。訳注)のヴァレリー・ジスカールデスタン議長は、「神」Gott の語を将来の欧州連合憲法に採り入れることに対して反対の意向を表明した。ハンブルクの週刊新聞『ディー・ツァイト』Die Zeit 紙とのインタビューで、元フランス大統領の同議長は、憲法の中で神に言及することは適当でない。ヨーロッパ人は宗教的遺産を受け継いでいるものの、暮らしているのは完全に世俗的・政治的な社会であり、宗教はまったく問題にならない、と語った。
あわせてインタビューの中でジスカールデスタン議長は欧州連合に一層の効率性を持たせるよう主張した。「良好に機能しない面が実に多い」と同紙は議長の発言を引用している。議長は、システムを透明で理解できるものにする必要がある。欧州理事会と欧州委員会の機能改善もこれに含まれる。とりわけ外交の面でEU諸機構の存在が薄い。くすぶっているイラク問題でも欧州連合の側から「一層の動き」が必要である、とジスカールデスタン議長は勧告した。
原題:Giscard d'Estaing will "Gott" nicht in EU-Verfassung