2004年1月3日(土)13:55
ハンブルク(AFP)
ドイツのゲルハルト・シュレーダー首相(社会民主党)はEU憲法をめぐる論争に圧力をかけ、最終的な決定の期限を定めた。首相は『シュピーゲル』誌に、「私たちは正しいと考えるものを提起した」と語り、「遅くとも2004年末までには、この提案に基づく決定が成し得るか否かが明らかにならねばならない」と求めた。首相は、その時点で先行して欧州統合に加わる国々と、統合をためらい取り残される国々が出てくる可能性を排除しなかった。
シュレーダー首相は「二つの異なる統合速度のヨーロッパ」を内心望んでいるかという問いに対して、「私はこのような事態を望むものではない。しかし、この方向で事態が進展する可能性に対して心構えをしておく必要がある」と答えた。
シュレーダー首相は個々の点で憲法草案の再協議に応じる用意があることを示唆した。「もちろんいくつかの点で譲歩が可能かどうか検討する必要はあるだろう」と首相は『シュピーゲル』誌に語った。しかしEU閣僚理事会での各国の票配分については譲歩の余地はない、と首相は強調した。閣僚理事会の票配分の問題は、失敗に終わった12月のEU首脳会議における最大の争点であった。
原題:Schroeder will EU-Verfassung bis Ende 2004