2006年1月19日(木)14:41

欧州議会は2009年のEU憲法発効を求める決議を可決

ストラスブール(AP)

欧州議会はあくまでEU憲法の発効を目指す姿勢を明らかにした。ストラスブールの欧州議会は木曜日、遅くとも2009年までにEU憲法の発効を求める決議を可決した。緑の党のヨハネス・フォッゲンフーバー議員と自由党のアンドリュー・ダフ議員が共同で提案したこの決議には、385名の議員が賛成し、125名が反対、51名が棄権した。

欧州議会は、憲法を救う明確なタイムテーブルを2007年の下半期までに策定するよう求めている。それまでに集中的な議論が必要であり、政治家だけでなく欧州の一般市民も議論に引き入れねばならないとしている。またルーマニアとブルガリア以降、現在の条約での新規加盟国受け入れはありえないとしている。

「憲法論議は2006年に再び活性化させる必要がある」と社会民主党(SPD)の欧州議員で憲法問題委員会のヨー・ライネン委員長は強調した。キリスト教社会同盟(CSU)のインゴ・フリードリヒ議員は、「EUは明確な立場を取り、私たちの時代の重要な問題に回答を与えねばならない」という見解を表明した。そうしてこそ、このEUプロジェクトに対する信頼を回復することができる、とフリードリヒ議員は述べた。

2005年半ばのフランスとオランダの国民投票による否決を受けて、EU各国首脳は熟考の期間を置くことを決定した。この期間は6月で終了する。その後、EU議長を務めるオーストリアのヴォルフガング・シュッセル首相が報告書を発表する意向である。憲法条約の発効には加盟全25ヶ国の批准が必要とされる。しかしフランスとオランダでの仕切り直しは、来年上半期に両国で行われる選挙までは不可能と見られている。

原題:EU-Parlament will Verfassung bis 2009




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