2007年1月24日(水)19:49
ハンブルク(ddp)
スペインのミゲル・アンヘル・モラティノス外相は、EU議長国ドイツを支援し、6月までに欧州憲法の再生を図る意向を表明した。「私たちは議長国ドイツを支援するつもりだ」とモラティノス外相はフィナンシャルタイムズ・ドイチュラント紙(木曜版)に語った。「これまでのところ、否決した国の論拠ばかりがまかり通っている。しかしEU加盟国の3分の2以上、2億7千万の人々が憲法条約を批准しているのである。私たちが守勢に回る必要はない」と外相は付け加えた。それゆえ、モラティノス外相はルクセンブルクのジャン・アッセルボルン外相とともに、憲法条約の批准を済ませた18ヶ国を金曜日マドリードに招き、会合を開く予定である。
モラティノス外相は、「EU基本法」EU-Grundgesetzを批准していないすべての国に対して、建設的な姿勢を求めた。「どの国もこの条約に調印したのである」。「調印するということは、それを実行に移す政治的意思も表明したことになる」、とスペイン社会党所属のモラティノス外相は主張した。
モラティノス外相は、憲法の第一部には修正の余地はないとの見解を表明した。「これは譲れない一線となろう」と外相は述べた。この第一部はドイツ政府にとっても重要である。というのもこの規定により、EUの票決におけるドイツの比重はずっと高まるからである。モラティノス外相はむしろ第二部と第三部に修正交渉の余地があると考えている。すなわち欧州基本権憲章と現行のEU諸条約の包括部である。
原題:Spanien will Deutschland bei EU-Verfassung helfen