2008年1月14日(月)10:25
ロンドン(AFP)
イギリスのゴードン・ブラウン首相は同国が今後とも欧州連合に深く関与していくと述べた。そうしてこそイギリスは欧州連合の経済改革に対して影響力を行使することができる、とブラウン首相は先行発表された演説原稿で主張した。首相は、ロンドンで開かれる欧州のトップ企業の会議でこの演説を行なう意向である。EUは「イギリス経済の成功の鍵」であると首相は続けた。ブラウン首相は前任のトニー・ブレア前首相のもとでは、財務相として常にEUに懐疑的な態度を取っていた。
急速なグローバル化の進展においてもイギリスの対EU貿易は拡大する一方である。イギリスはEUから身を引くのではなく、「EUとイギリスの経済発展にとって不可欠の改革を自らの手で推進できるよう」、EUに積極的に関与しなくてはならない。リスボン条約の調印後は、安定の維持、成長、競争力、および雇用が大きな課題となる、とブラウン首相は演説原稿で説いた。
昨年12月にリスボンで調印されたEU改革条約は、イギリス国内で議論を呼んでいる。欧州統合懐疑論者は批准を問う国民投票を求めたが、政府はこれを退けている。
原題:Brown nennt EU Schluessel fuer Erfolg britischer Wirtschaft