2001年7月25日(水) 17:00

プローディ委員長はEU諸機構の改革を呼びかける

欧州委員会は「欧州行政白書」を発表

ブリュッセル(AP)

欧州委員会委員長ロマーノ・プローディは欧州連合の諸機構の包括的な改革を呼びかけた。「われわれはメッセージを理解した」とプローディ委員長は水曜日ブリュッセルにおいて語った。委員長がこの発言で言及しているのは、アイルランドのニース条約否決であり、欧州議会選挙の低い投票率、ならびにサミットに対する抗議の高まりである。その際、プローディ委員長が述べているのは平和的なデモについてである。「欧州連合は、欧州市民の一層の参加を果たすべくあらゆる手段を講じる必要がある。」

議論を活性化させるため、欧州委員会はEU改革の議論の叩き台として、いわゆる欧州行政に関する白書を可決した。プローディ委員長は、欧州委員会も将来はその業務を改革せねばならないと強調した。「欧州委員会はもはや従来どおりであってはならず、機能の改善を図らねばならない。」従って欧州委員会の提案も目標をより明確に定め、市民の要求に応えられるようにしなくてはならない。また他の機構もこれまで以上にそれぞれの中核的業務に集中することが求められる、と語った。

この問題に関して、プローディ委員長はとりわけ、EU外相による欧州連合理事会に言及した。この委員会は、必ずしも常にEUの種々の政治分野をとりまとめる状況になく、あまりにも頻繁に決定をEU首脳による欧州理事会に委ねている、と語った。プローディは、EUの決定構造を簡素化して、一層透明で市民に分かりやすいものにする必要があると主張した。これに加えて、地域、都市および自治体をこれまで以上に決定プロセスに組み入れる必要があると述べた。

さらに欧州委員長は、2004年の次の政府協議を待たずに機構改革の論議を始めることを求めた。これは最近の事態を見れば緊急を要する。「私はすべてのヨーロッパ人に対し、この論議に参加するようお願いする」とプローディ委員長は語った。

原題:Prodi ruft zu Reformen der EU-Institutionen auf
Kommission legt "Weissbuch zum Europaeischen Regieren" vor