2008年7月1日(火)

ポーランド大統領はリスボン条約に署名しない意向

ワルシャワ(AP)

フランスがEU議長国に就任したこの日、EU改革リスボン条約の批准手続きがまた停滞することになった。ポーランドのレフ・カチンスキー大統領は火曜日、すでに議会で批准されたリスボン条約の署名を拒否した。アイルランドの批准否決を受けて条約は実体を失った、とカチンスキ大統領はジェニク紙Dziennik に語った。

「EUは過去も現在も未来も機能し続ける」。したがってリスボン条約の批准問題は27ヶ国のEUの終わりを意味するものではない、とカチンスキ大統領は主張した。

危機の発端は6月12日のアイルランド国民投票による条約の批准否決であった。アイルランドは欧州連合の新たな基盤となるリスボン条約の批准を国民投票にはかる唯一の国であった。否決を受け、EUは今後の進め方に関する決定を10月まで延期した。他の加盟国に対しては、批准を継続するよう要請が行われた。

今週月曜日、ドイツのホルスト・ケーラー大統領もリスボン条約の批准手続きを停止した。大統領はこれによりカールスルーエの連邦憲法裁判所の要請に応えた形となる。連邦憲法裁判所は目下、リスボン条約に反対する幾件かの訴訟を審理しているところである。

社会民主党(SPD)所属のヨー・ライネン欧州議員は、今回のカチンスキ大統領の決定を批判し、私はリスボン条約が果たして「日の目を見るか」かなり懸念していると述べた。そうなれば創立国のドイツ、フランスを中心とする「中核EU」Kerneuropaを真剣に検討する必要が出てくる、とライネン議員はザールラントラジオSaarlandischer Rundfunkに語った。ケーラー大統領の決定に関して議員は、私は憲法裁判所の裁判官が承認の決定に至るものと確信していると述べた。

原題:Polnischer Praesident will EU-Reformvertrag nicht unterzeichnen




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