2009年7月13日(月)12:51
ワルシャワ(AP)
ドイツのホルスト・ケーラー大統領はワルシャワを訪問し、EU改革リスボン条約ならびにポーランド・ドイツ間の和解に対し理解を求めた。月曜日に行なわれたポーランドのレフ・カチンスキ大統領との会談で、ケーラー大統領はリスボン条約が現在ドイツの連邦議会で協議されており、最終的に条約が批准されるだろうと述べた。
これはカチンスキ大統領に対して条約の批准を求める示唆と受けとめられる。すでにポーランド議会は条約を批准しているが、カチンスキ大統領はアイルランドの国民投票の結果が判明するまで署名を拒んでいる。これに関してカチンスキ大統領は、リスボン条約がポーランドによって頓挫することはないとの従来の説明を繰り返すに留まった。
ケーラー大統領はドイツ・ポーランドの二国関係について、カチンスキ大統領からは避難・故郷放逐・和解財団に関していくつか疑問が出されたと述べた。「私は大統領に対して、この財団が和解とヨーロッパ全体における放逐の記憶を目指すものであること、またドイツには歴史の書き換えを意図する有力な政治勢力は存在しないことを伝えようと試みた。私たちはこの問題について今後とも引き続き議論を行なうつもりである。」
ケーラー大統領は、2期目の大統領任期中に生まれ故郷のスキエビエショフSkierbieszowを訪ねたいと考えていると述べた。大統領はこのワルシャワ訪問が再選後初の外遊であることを強調した。カチンスキ大統領は会談の席であらためて再選に祝意を述べ、月曜日のワルシャワ訪問はドイツ・ポーランド関係にとって良いしるしとなったと語った。
原題:Koehler spricht mit Kaczynski ueber EU und Versohnung