2009年7月16日(木)16:21

緑の党はブレア前英首相のEU常任議長案に反対

ブリュッセル(AP)

欧州議会緑の党は、イギリスのトニー・ブレア前首相をEUの常任議長(大統領)とする案に強い反対の意向を表明した。緑の党のダーニエル・コーンベンディート議員団長は木曜日、EU改革リスボン条約の発効後にブレア前首相が欧州連合の常任議長に就任するという案は「馬鹿げている」と述べた。ブレア前首相が支持したイラク戦争は「EUの劇的な分裂を招いた。それゆえトニー・ブレアはEUレベルの合意を得られない」、と議員団長は語った。

コーンベンディート議員団長はこの発言で、イギリスのグレニース・キノックEU担当相の発言に答えた形となる。キノック大臣は水曜日の晩ストラスブールで、「イギリス政府はEU議長候補としてトニー・ブレア前首相を支持する」と述べていた。しかし、ブレア前首相のマシュー・ドイル広報官は問い合わせに対し、これまで前首相はEU議長ポストに立候補したことはないと言明した。「立候補するようなポストはない。なぜならそうした役職はまだ存在しないからだ。」

これまでEU議長職は加盟全27ヶ国の首脳が交替で務めていた。しかしリスボン条約は2年半任期のEU常任議長ポストを定めている。同条約は10月のアイルランドの国民投票で批准が承認されてはじめて、発効の可能性が生まれる。またドイツのホルスト・ケーラー大統領ならびにチェコとポーランドの大統領もまだ批准文書に署名していない。ケーラー大統領は、ドイツが憲法裁判所の判決に従い、リスボン条約に関する付帯法案を変更するまで署名を待たねばならない。

原題:Gruene gegen Blair als EU-Ratspraesidenten




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