2000年7月6日(木)11:44

「FT」紙:アマート首相はイギリスのEUの指導的グループ参加を望む

ロンドン(合同経済サービス)

 イタリアのジュリアーノ・アマート首相の見解では、イギリスは欧州連合の決定プロセスの再構築を推進するEUの中核グループの一員とならねばならない。「ファイナンシャル・タイムズ」紙(木曜版)が伝えるところによれば、アマート首相にはイギリスを除外したEUの中核国グループは「想定できない」、と述べたという。アマート首相はこの発言をもって、フランスとドイツなどの数カ国の「中核国」がEU内で指導的役割を担うべきと演説したフランスのジャック・シラク大統領の主張に答えた。

 イタリア首相はフランス首相と同様、EUの内部改革の必要性を認めており、同紙によれば、欧州連合は新たな決定プロセスの導入に対する広範なコンセンサスを形成し、協力関係の改善を実現しなくてはならない、と述べた。しかしアマート首相はこの要求をもってパートナーであるフランスやドイツを急かせるつもりはない、だが改革の牽引車となる機関車はやはりEUには必要なのだ、と語った。

原題:"FT": Amato will Grossbritannien im EU-Fuehrungskreis