2000年7月18日(火)21:40

シュレーダー首相とアマート首相はEU統合を推進する意向

フィレンツェ(ロイター)

 ドイツ連邦首相ゲルハルト・シュレーダーとイタリア首相ジュリアーノ・アマートは、フィレンツェでの会見で欧州連合(EU)の政治的統合への発展を推進する意向を確認した。シュレーダー首相は火曜日会見後に、EUは国家間の同盟以上のものでなくてはならない、イタリアとドイツはEU創立国としてこれまで常にEUの統合を推進してきた、と述べた。シュレーダー首相は、EUは2002年の終わりか2003年のはじめには新たな加盟国を受け入れる体制を整えておかねばならない、と語った。

 新たなEUへの第一歩としてまず権利の憲章が承認されねばならない。これに引き続き、どのような任務が各国政府に今後も委ねられ、どれがEUの諸機構に委譲されうるのかが明確に規定されなくてはならない、とシュレーダー首相は述べた。

 アマート首相は、ドイツとイタリアは12月のニースでのEU首脳会議後にヨーロッパの政治的統合が進展するよう、現在のフランスのEU議長国任期中に互いに協力するつもりだ、と述べた。

 EUは目下12カ国の加盟候補国と欧州連合加盟をめぐる協議を行っている。しかし15カ国の構成国の間では、拡大の前に必要な改革に道筋をつけねばならないという点で合意ができている。とりわけ決定が将来も全会一致の原則によるのか、それとも多数決で行われるのかという点が改革の焦点となっている。

原題:Schroeder und Amato wollen EU-Integration voranbringen