2000年7月19日(水)18:58

フィッシャー外相は欧州連邦が近づいていると見る

ベルリン(合同経済サービス/AP)

 欧州連合(EU)の欧州連邦への発展はヨシュカ・フィッシャー外相にとっては「数十年のパースペクティブ」の問題である。ベルリン・ドイツラジオと週刊新聞『ツァイト』に対してフィッシャーは、「不可避の欧州連合の拡大、ユーロおよびグローバル化は行動の迅速化をもたらす。私は現在の機構組織が最大で30カ国にも及ぶ加盟国を抱えて機能できるとは思えない」と語った。

 「ユーロへの道程は初めて主権が欧州機構へ委ねられたことを意味する。これは決定的な重要性を持ち、将来に必ずや影響を及ぼすであろう」とフィッシャー外相は語った。ユーロに対する一層の政治的支援とともに、とりわけ政治的連合の完成が必要である、「完全な議会制度、行政、および国民国家と欧州の間の憲法関係の整理」なしには構成国は自己阻害に陥り、深刻な危機を招来することになる、とフィッシャーは述べた。

 フィッシャーは、彼の欧州政治の構想が悪いタイミングで発表されたのではないか、という批判を退けた。「活性化を意図した民主的な討論は当然のことながら批判と再批判を伴うものである」とフィッシャーは述べた。

原題:Fischer sieht Europaeische Foederation kommen