2005年6月15日(水)10:33
パリ(AFP)
EUの危機打開をはかる首脳会議を直前に控えて、欧州委員会のジョゼ・マニュエル・バローゾ委員長はEU憲法条約の批准プロセスを「少なくとも一時休止」するよう呼びかけた。フランスのテレビ局France 3とのインタビューでバローゾ委員長は、これ以上国民投票で憲法条約が否決されるのを防ぐためにそのような休止が必要だと述べた。今後否決の危機があるので、慎重に対応し、良く考え、時間を置くことが必要なのだ。だからと言って私は各国の権限に介入しようというのではない、と委員長は付け加えた。
イギリス政府は先週、フランスとオランダの国民投票によるEU憲法否決を受けて、2006年初頭に予定されていた国民投票を当面凍結した。デンマークも国民投票実施の決定を先送りした。アンデルス・フォー・ラスムッセン首相によれば、デンマーク政府は木曜日と金曜日のブリュッセルEU首脳会議後に、9月27日に予定されている国民投票を実際に実施するか否かを決定する意向であるという。
原題:Barroso fuer Ratifizierungs-Pause von EU-Verfassung