2006年6月13日(火)16:19
ヘルシンキ(AFP)
ジャック・ドロール元欧州委員長は、欧州連合が創立以来最も深刻な危機に陥っているとの見解を表明した。火曜日ヘルシンキで開かれたEUに関する会議で、ドロール元委員長はビデオメッセージを寄せ、表では一致団結を装いながら、実際はもはや共通のEUビジョンもなく、「真の問題を討議」しようとしないとして、現在のEU加盟国政府を批判した。1985年から1995年まで欧州委員会の委員長を務めたドロール氏は、「二つの速度のEU」を支持する旨を表明し、例としてシェンゲン協定と12ヶ国によって創設されたユーロ圏を挙げた。「もし加盟全15ヶ国の賛成を待っていたら、今なおユーロは実現していなかっただろう」とドロール元委員長は述べた。
原題:Delors sieht EU in schwerster Krise ihrer Geschichte