2007年6月3日(日)12:17
ベルリン(AP)
ハヴィエル・ソラーナEU外交上級代表は、EU各国首脳に対して熱を込めてEU憲法の救済を訴えた。「私たちはEUの行動能力を確保するためにすべての手を尽くす必要がある。天の星をつかもうではないか」とソラーナ代表はビルト日曜版Bild am Sonntagのインタビューで訴えた。
EU議長国ドイツは任期の締めくくりとなる6月のブリュッセルEU首脳会議で、修正した憲法案の可決に向け、レールを敷く意向である。ソラーナ上級代表は、「私たちがEUで成果を収めたのは、いつも星をつかもうと手を伸ばした時であった。私は憲法問題でも大きな成果が得られるものと信じている」と語った。
ソラーナ代表は、「憲法条約簡略版」を求めるフランスのニコラ・サルコジ新大統領の要求を退けた。「私は『簡略版』を議論すべきかどうか分からない。」ソラーナ代表は、2009年は世界で重要な出来事があると指摘した。アメリカとロシアでは新しい大統領が誕生する。北京ではオリンピックが開かれる。「このような時EUは足踏みしてはならないのだ」、と述べた。ドイツのアンゲラ・メルケル首相は、2009年の欧州議会選挙に間に合うよう、EU憲法の発効を目指している。
原題:Solana ruft zur Rettung der EU-Verfassung auf