2007年6月4日(月)02:51
ハンブルク(ddp)
ヘルムート・シュミット元西ドイツ首相(社会民主党)は欧州連合が崩壊する恐れがあると警鐘を鳴らした。EUがあらゆる重要な決定について全会一致の原則に固執するのは、「途方もないスキャンダル」だ。「この劇的な発展は、今後数十年の間に欧州連合の崩壊を導く恐れがある」、と元首相はビルト紙(月曜版)に語った。
シュミット元首相はEUが「運営規則に修正を加えることなく」拡大を行なったことを批判した。これは「過去15年の各国首脳と外相の世代全体の責任である。1992年のマーストリヒト条約以来何一つ変わっていない」。だが全会一致の拘束を放棄すれば、EUは再び統御可能になる、と元首相は強調した。
原題:Altkanzler Schmidt warnt vor Zerfall der Europaeischen Union