2007年6月4日(月)16:00
パリ(AP)
EUの機構改革を定めた憲法の代わりに「憲法条約簡略版」を提唱しているフランスのニコラ・サルコジ大統領は、ポルトガルの支持を得た。「私たちは、この袋小路から抜け出すために、新たな短い条約が必要だという意見で一致した」とサルコジ大統領は月曜日、ポルトガルのジョゼ・ソクラテス首相との会談を終えて語った。
ソクラテス首相は記者会見の席で、2週間半後のEU首脳会議で憲法問題に関する今後の手続きについて合意が得られるとの確信を表明した。ポルトガルはドイツを引き継ぎ、夏からEU議長国に就任する。
ドイツ政府は6月21日と22日のブリュッセル首脳会議で、憲法条約修正案の可決に向けたレールを敷く意向である。アンゲラ・メルケル首相の目標は、憲法条約を2009年の欧州議会選挙までに発効させることである。ハヴィエル・ソラーナEU外交上級代表は日曜日、オランダとフランスの国民投票で否決された憲法案の救済を呼びかけ、サルコジ大統領の簡略版の提案を退けたばかりである。
原題:Sarkozy erhaelt Unterstuetzung Portugals fuer ≪vereinfachten EU-Vertrag≫