2007年6月15日(金)05:30

欧州議会の有力議員はポーランドに警告

フランクフルト・アム・マイン(AP)

欧州議会の名のある議員はポーランドに対して、欧州憲法をめぐる論争で拒否権発動の警告を撤回するよう求めた。欧州議会のハンスゲルト・ペッテリング議長は、コーブレンツで発行されているライン新聞Rhein-Zeitung(金曜版)で、ポーランドは自らの利害状況に反した行動を取らぬよう注意すべきであると述べた。欧州議会の社会民主党議員団のマルティーン・シュルツ議員団長は、ポーランド政府の非理性的な態度を非難した。

ペッテリング議長は、ポーランドがエネルギーの確保やロシアとの緊張関係で他のEU加盟国の連帯を要求していることを指摘した。「そうであるならば、ポーランドは自らも歩み寄りに応じる姿勢を示さなければならない。連帯は一方通行ではないのだ」とキリスト教民主同盟(CDU)所属のペッテリング議長は述べた。議長は合意を妨害する可能性のある国に対して、二つの統合速度のEUをもたらさぬよう間接的に警告した。「EUのどの国も、統合の道をともに歩むことを望むのか望まないのかを自問する必要がある」。EUの前進を阻止する者は、自ら孤立し、共同体の連帯から除外されることになる、とペッテリング議長は語った。

シュルツ議員団長は、フィナンシャルタイムズ・ドイチュラント紙(金曜版)に、ポーランド政府は「理性的ではなく、感情的に行動しており」、非理性的な思考枠でしか考えようとしない。つまり「ポーランド優先。同意しない者は反対者と見なすというモットーだ」と批判した。社会民主党所属のシュルツ議員団長は、EU憲法批准プロセスがポーランドの拒否権で決裂する恐れがあると警鐘を鳴らした。「EUは一つにまとまれなければ、個々の部分に分解することになる」と議員団長は警告した。

原題:Prominente EU-Parlamentarier ermahnen Polen




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