2007年6月21日(木)23:08
ブリュッセル(AP)
EU改革をめぐる交渉でイギリスは強硬な姿勢を崩していない。トニー・ブレア首相はブリュッセルのEU首脳会議で、議長国ドイツの目指す改革条約に対する批判をあらためて繰り返した、とブレア首相の広報官は木曜日、EU各国首脳の晩餐会を終えて語った。「私たちの4つのレッドライン*が尊重されない限り」合意はありえない。「これは交渉儀式などではなく、真の要求である」と広報官は述べた。
ブレア首相の広報官は、ドイツのアンゲラ・メルケル首相の提案を批判しているのはイギリスだけではない。「他の国々もまた問題を指摘している」、と語ったが、詳細については触れようとしなかった。
原題:Blair bleibt in Verhandlungen ueber EU-Reform hart
*訳注:AFP通信によれば、4つのレッドラインとは、EU基本権憲章に法的拘束力を持たせないこと、外交や防衛政策に関するイギリスの権限委譲をもたらさないこと、労働保護や流入労働力に関するEU規定が自動的にイギリスに適用されないこと、一定の重要性のある問題でイギリス議会の決定が否決されてはならないことの4点であるという。