2007年6月21日(木)12:42
デュッセルドルフ(ddp)
EU首脳会議の開幕を直前に控え、ハンガリーのフェレンツ・ジュルチャーニ首相はポーランド政府に対し、憲法改革を阻止せぬよう強く警告した。「各国の持ち票の再配分を求める要求に固執することが、抽象的なEUという概念に損害を与えるに留まらない問題であることをカチンスキ首相は認識する必要がある」。「カチンスキ首相はハンガリーやフランス、デンマークといった国に直接に損害をもたらすことになる」、とジュルチャーニ首相はハンデルスブラット紙(金曜版)に語った。
ジュルチャーニ首相は、EUがこれまでポーランドに対し財政支援を行なってきたことを示唆しつつ、「ポーランドがたびたび求める連帯は一方通行ではないのだ」。ポーランドは反対に他の加盟国と連帯を図る必要がある、と主張した。ジュルチャーニ首相は、第二次大戦の自国の戦死者を理由に持ち票増を求めるポーランドの主張を断固退けた。「ポーランドは、自らの要求が歴史的な損害賠償の問題であるかのような印象を与えることを絶対に避けるべきである。そのようなことはまったく問題にならないのだ」とジュルチャーニ首相は語った。
ポーランドのヤロスワフ・カチンスキ首相は、もしEU内の票配分がポーランドの利益になるように見直されなければ、拒否権を発動すると警告している。
原題:Ungarns Regierungschef: Polen richtet Schaden an