2008年6月12日(木)03:43
アテネ(AP)
ギリシャ議会は水曜日の夜遅く、圧倒的多数でEU改革リスボン条約を批准した。条約批准を問うアイルランド国民投票の始まる数時間前、ギリシャ議会300名のうち250名が批准に賛成し、反対は42名であった。ギリシャはこれにより27ヶ国中18ヶ国目の批准国となる。リスボン条約はEUの決定プロセスの効率化をはかるものである。
アイルランドの有権者は(今日)木曜日、リスボン条約の将来を国民投票で決定する。もし過半数が反対したならば、影響はEU全体に及ぶ。なぜなら2007年にEU各国首脳によってリスボンで調印された改革条約は、加盟全27ヶ国で批准されなければ発効に至らないからである。すなわち、280万のアイルランドの有権者が間接的に4億9000万のEU市民を代表して決定を行うことになる。
世論調査では賛否は最終的に拮抗している。アイルランドは憲法の規定により、EU諸条約の批准に国民投票が必要となる。同国は2001年にニース条約を否決しており、条約の修正後、2002年10月に再度の国民投票を行い、ようやく批准した経緯がある。
投票は8:00から23:00(中部ヨーロッパ標準時)まで行われ、結果が出るのは金曜日と予想されている。
原題:Griechenland ratifiziert EU-Reformvertrag