2000年6月9日(金)23:17
ドイツとフランスは計画中のEU改革に関し共同で対処することに合意した。マインツでの両国の首脳会合におけるドイツ連邦首相ゲルハルト・シュレーダーとフランス大統領ジャック・シラクの会談の後、「議長国フランスのもとで今年末までに取り決めねばならない最も重要なプロジェクトに関し、完全な合意に至った」と発表された。
EU改革に関してはとりわけ、それぞれの国の人口に応じた新たな票配分、欧州委員会の新編成、ならびにどのような決定事項が将来多数決議決に委ねられるかという問題が議論の対象となっている。
さらに両国政府は二つの共同の防衛プロジェクトで合意した。一つは軍事用の大容量輸送機エアバスA400Mの製造である。ドイツは75機、フランスは50機を購入することが決まった。総費用は現在の価格でおよそ200億マルク。2008年に最初の輸送機が連邦国防軍に納入される予定である。
首脳会議では共同の軍事偵察用衛星システムの開発も決まった。ドイツはレーダー衛星システム(SAR-LUPE)を供給し、フランスの光学偵察用衛星(HELIOS I)を補完する。ドイツ側の費用は10億マルクと算定され、防衛予算から支出されることになる。
シラク大統領の他にフランス首相リヨネル・ジョスパン、両国の外務、防衛、内務担当の各閣僚、ならびに文化担当大臣も首脳会議に出席した。
原題:Berlin und Paris ueber EU-Reform einig