2004年3月4日(木)17:53

プローディ欧州委員長は副欧州委員長の創設を支持

ベルリン(AFP)

欧州委員会のロマーノ・プローディ委員長は、EU経済改革担当の副欧州委員長職を創設するというドイツ、フランス、イギリスの共同提案を歓迎する意向を表明した。ベルリンでドイツのゲルハルト・シュレーダー首相(社会民主党)との会談を終えた委員長は、私はこの件で三ヶ国から送られた書簡に「完全に賛同」する、と語った。

プローディ委員長は、現在の所轄区分より明確で統一的な職務を司る一名もしくは二名の副委員長職を創設するという提案をすでに数ヶ月前自らが行ったことに言及した。しかし委員長は一方で、将来の欧州委員会の構成に関しては11月に就任する後任の新委員長がフリーハンドを持つと強調した。

ドイツ、フランス、イギリスは2月18日のベルリン三ヶ国首脳会議で、もっぱら経済改革を推進する副欧州委員長職を創設するよう求めた。提案によれば、副委員長は2000年のリスボン首脳会議で決定された欧州連合の経済成長・雇用目標に関わるすべての担当部門の調整に当たるとしている。この「リスボン・イニシアチブ」は、2010年までにEUを「世界で最も競争力の強い経済圏」にすることを目標としている。

プローディ委員長もシュレーダー首相も、3月末の春季EU首脳会議では加盟国の学術研究と技術開発に強い推進力を与える決定を求めている。欧州憲法に関してシュレーダー首相は、できるだけアイルランドの議長任期中にまとめねばならないと求めたものの、その可能性はあるが、一方で抵抗もあり、「確かな見通しは立たない」と語った。

原題:Prodi fur Schaffung von Vize-Kommissionsprasidenten




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