2006年3月28日(火)14:33
ベルリン(ddp)
ドイツとイタリアは引き続き欧州(EU)の統合を推進する意向である。ドイツのホルスト・ケーラー大統領は火曜日ベルリンで、イタリアのカルロ・アゼリオ・チャンピ大統領の二日間の公式訪問に当たり、私たちはユーロ導入で始まった政治的連合というプロジェクトを見失ってはならないという見解で一致したと述べた。
欧州はとりわけ労働市場政策の問題で大きな課題に直面している。加えて欧州連合(EU)は外交安全保障政策を対外的にさらに強く一元的に主張できるような方策を考えねばならない、とケーラー大統領は強調した。
任期中の最後の公式訪問としてドイツを訪ねたチャンピ大統領は、イタリア、ドイツ両国の欧州統合に対する共同の努力を称賛した。両国はEUの発展に向け大きな貢献を行うことを志し、共同で政治連合の形成に努めている。欧州が統合され、威信を高めれば、大西洋を隔てたアメリカとの友好関係の強化にもつながるであろう。そうなればNATOの実効性も高まることになろう、とチャンピ大統領は語った。
EUが抱え、また挑戦する根本的な課題として、チャンピ大統領はEU憲法条約の発効、共通域内市場の完成、経済成長と競争力の再生、ならびにエネルギー政策を挙げた。
原題:Deutschland und Italien wollen die Einigung Europas vorantreiben