2007年3月7日(水)08:23

ベルギー首相はEU税の導入を主張

ブリュッセル(ドイツ通信社dpa)

ドイツ議長国のもとで開かれる27ヶ国のEU首脳会議を翌日に控えて、ベルギーのギー・フェルホフスタット首相はEU税とEU軍の創設を主張した。

EU税の導入は透明性と公平性を高めるので有意義である、とフェルホフスタット首相は『ヴェルト』紙Die Welt(水曜版)に語った。加えてEU税は欧州連合に一層の予算をもたらす。現在は加盟国の国内総生産の1パーセントがEU予算に拠出されているが、これは少なすぎる。EU税を導入すれば引き換えに加盟国の税金の引き下げが可能となる、とフェルホフスタット首相は主張した。

あわせてフェルホフスタット首相はEU軍の創設も要求した。「100,000人のEU軍を創設すれば、欧州の防衛態勢の改善とNATOの強化につながる」。またEUの防衛を各国の防衛市場に分配するという非効率な方法もこれでようやく克服でき、EU軍事費が節減できる、と首相は述べた。

フェルホフスタット首相はイギリスに対し、EU憲法の成立を阻止せぬよう、いつにない厳しい口調で警告した。もしイギリス政府が憲法条約合意の新たな試みを阻止するのであれば、欧州連合はイギリス抜きで前進しなくてはならない。「常に拡大に向かう連合体を一つの国が阻止することはあってはならない」、と首相は語った。

原題:Belgiens Regierungschef fuer Einfuehrung von EU-Steuer




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