2007年3月25日(日)11:45

EU首脳会議はベルリン宣言に調印

ベルリン(AP)

EUの創立50周年を祝う首脳会議は日曜日、欧州連合のルーツ、価値、課題に関する「ベルリン宣言」を可決した。EU議長を務めるドイツのアンゲラ・メルケル首相、欧州委員会のジョゼ・マヌエル・バローゾ委員長、および欧州議会のハンスゲルト・ペッテリング議長がベルリン宣言に調印した。

ベルリン宣言は人間を中心に据えている。「人間の尊厳は不可侵である」と宣言は謳う。1957年3月25日のローマ条約調印から今日までのEUの歴史は、成功モデルとして宣言に記された。「幸せなことに、私たち欧州連合の市民はひとつにまとまった。」

EUの成果としてはとりわけ、平和と自由、EUの社会モデル、連帯、男女同権、共通市場、およびユーロが挙げられた。また将来の課題としては、グローバル化の問題、あるいは国際テロ、人種差別、外国人敵視に対する闘い、ならびに環境保護問題が指摘されている。

ベルリン宣言では、EUが2009年半ばの次期欧州議会選挙までに機構改革を行なうことが義務付けられた。議論を呼んでいる「憲法」の語は宣言では用いられていない。メルケル首相は演説の中で、EUは「27ヶ国やそれ以上の加盟国を抱えても効率的で民主的、かつ分かりやすく運営されるような保障」が必要だ、と語った。

原題:Berliner Erklaerung beim EU-Jubilaeumsgipfel unterzeichnet




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