2009年3月29日(日)12:21
AFP
チェコのカレル・シュヴァルツェンベルク外相は、政権の危機にあってもチェコ政府はEU改革リスボン条約批准を放棄しないとの考えを表明した。「私はチェコがこの数週間内にもリスボン条約を批准するものと確信している」とEU議長国を務めるチェコの外相はヴェルト日曜版Welt am Sonntag に語った。
一方でシュヴァルツェンベルク外相は、たとえリスボン条約が否決されても欧州連合は何ら支障なく機能すると強調した。「もちろん欧州連合は現行のニース条約で今後とも存続可能である。これで世界の終わりというわけではない」。しかしそうなれば「EU諸機構の望ましい強化を断念」せざるを得ない。「またEU拡大も著しく困難になる。なぜなら特定の国々はリスボン条約の発効を新規加盟国受け入れの条件としているからだ」、と外相は語った。
ミレク・トポラーネク首相率いるチェコ政府は今週木曜日、不信任案の可決を受けて退陣に追い込まれた。EUは金曜日に南ボヘミヤで開かれた外相理事会で、退陣したチェコ政府に6月30日までのEU議長任期を全うさせることを取り決めている。
原題:Prag ratifiziert EU-Vertrag offenbar trotz Regierungskrise