2004年5月18日(火)21:06
ロンドン(AP)
EU憲法をめぐる綱引きで、イギリスは企業の競争力に対する制限を認めない意向である。経済的利害は「私たちのEU憲法交渉に臨む姿勢の中心」に位置する。またイギリスはEUの経済改革を推進するつもりである、とジャック・ストロー外相は火曜日、ロンドンで開かれた企業の会合で演説した。
ストロー外相は、税政および社会政策における拒否権を維持するとのイギリスの姿勢を強調した。新しい条約でこの権利が取り上げられるようなことがあってはならない。EU憲法の基本権憲章が、経済に悪影響を及ぼすような、新たな加盟国における法律制定につながってはならない、と外相は主張した。基本権憲章では労働者の権利などが定められている。
ストロー外相はこの2日間ブリュッセルで開かれたEU外相会合に出席し、EU憲法草案に関する協議に加わった。EU加盟国は、6月のブリュッセルEU首脳会議までにEU憲法の合意案を提出したいと考えている。草案では多数決決定の拡大などが計画されている。イギリスのトニー・ブレア首相は最近EU憲法を国民投票にかけることを発表した。
原題:EU-Verfassung soll Wettbewerbsfahigkeit nicht einschranken