2004年5月19日(水)08:23

緑の党はEU憲法を問うEU全体の批准投票を要求

デュッセルドルフ(AFP)

緑の党は欧州連合の16の加盟国で予定されているEU憲法批准の国民投票に関して、各国ごとの国民投票ではなく、EUレベルの統一的批准投票を求めている。6月13日の欧州議会選挙にドイツの緑の党が最上位に擁立したダーニエル・コーンベンディート候補は、デュッセルドルフで発行されている『ライニッシェ・ポスト』紙Reinische Post(水曜版)に対し、欧州憲法の国民投票に関する議論は誤った方向に進められていると述べた。

もしフランスのジャック・シラク大統領がフランス国民に憲法を問えば、内政上の理由から答えは「否」となろう。イギリスのトニー・ブレア首相が問うても答えは同じである。同様にドイツのゲルハルト・シュレーダー首相(社会民主党)が問うても、国レベルの思惑が賛否を決めることになろう、とコーンベンディート候補は語った。

コーンベンディート候補によれば、この問題は「全加盟国の全国民に対し、EUが同じ日に同じ問題を国民投票で問えば」解決できるという。そして欧州憲法はEU全体の有権者の過半数が承認し、かつ四分の三の加盟国で賛成票が過半数を占めれば、承認されたものと見なすよう同候補は提案した。

ドイツでの国民投票を可能にするために、コーンベンディート候補は憲法の修正を提案した。「一文の規定で足りる。『EUで決定された国民投票については、ドイツで実施することができる』。これで国レベルの国民投票に関する議論は避けられるし、EUレベルの国民投票は拘束的規定なしに可能になる」と同候補は主張した。シュレーダー首相はEU憲法を問う国民投票については繰り返し拒否している。

原題:Gruene fordern EU-weites Referendum ueber Verfassung




トップへ戻る