2005年5月8日(日)22:17
パリ(AFP)
ヴァレリー・ジスカールデスタン元フランス大統領は、再度の交渉でEU憲法をフランスに有利な内容に修正するという可能性を否定した。EU憲法の起草者の一人と目されている*)ジスカールデスタン元大統領は、先行発表された『ラ・クロア』紙La Croix月曜版のインタビューで、フランスの要求はすでに全部取り入れられていると述べた。元大統領は5月29日の国民投票でのEU憲法否決の可能性に関連して、再度交渉を行えば前回同様の問題が生じる。フランスはEU憲法を自由経済主義的過ぎると見ているが、イギリスやチェコは介入主義的過ぎると考えている、と説明した。各種世論調査によれば、現在フランスのEU憲法賛成と反対はほぼ拮抗していると見られる。
原題:Giscard d'Estaing sieht keine Moeglichkeit fuer bessere Verfassung
*)訳注:ジスカールデスタン元仏大統領はEU憲法を策定する欧州将来像会議の議長を務めた。