2005年5月18日（水）00：18

プローディ前欧州委員長：「フランスのEU憲法否決はEUの危機を招く」

パリ（AP）

ロマーノ・プローディ前欧州委員長は、フランスがEU憲法を国民投票で否決した場合、EU全体が深刻な政治的危機に陥るとの危惧を表明した。「私たちの望む将来」はフランスの国民投票にかかっている、と前委員長は日刊紙『フィガロ』Le Figaro に寄稿した。

フランスの批准が得られなければ、欧州統合プロジェクトはほかならぬEU憲法反対論者が阻止したいと考えているものになる。すなわち「政治的統一や社会的観点を欠いた大市場であり、実質的な指導のない共通通貨圏」である、とプローディ前委員長は主張している。最新の世論調査ではフランスのEU憲法批准は僅差で否決と予想されている。

原題：Prodi: Bei Scheitern des Referendums in Frankreich droht Krise