2005年5月20日(金)15:51

シュレーダー首相はトゥールーズでEU憲法支持を訴える

ベルリン/ブリュッセル(AP)

ドイツのゲルハルト・シュレーダー首相はフランスで個人的にEU憲法への支持を訴える意向である。首相は来週金曜日、トゥールーズにおいて国民投票で賛成票を投じるようフランス国民に呼び掛ける、とドイツ政府の広報官は発表した。スペインのホセ・ルイス・サパテーロ首相も同日リールでフランス国民に対し、EU憲法への支持を求める意向である。

EU議長を務めるルクセンブルクのジャンクロード・ユンカー首相と欧州委員会のジョゼ・マニュエル・バローゾ委員長は、金曜日EU憲法を承認するようあらためてフランス国民に呼び掛けた。ユンカー首相は、EUは創立国のフランス抜きで憲法を前進させることは不可能だ。フランスの否決は欧州連合を「20年」後戻りさせてしまう、と語った。バローゾ委員長も、フランスの否決はEU外に欧州連合の挫折と受けとめられてしまうと警告した。EU憲法の再交渉は、合意が必要になることから、一般には不可能と考えられている。

木曜日フランスのナンシーで開かれた、シュレーダー首相、フランスのジャック・シラク大統領およびポーランドのアレクサンデル・クファシニェフスキ大統領の首脳会談でも、この問題が中心テーマとなった。5月29日のフランス国民投票の行方は不透明と見られている。目下世論調査では反対が優勢となっている。EU憲法の発効には加盟全25ヶ国の批准が必要とされる。

来週金曜日にはドイツの連邦参議院がEU憲法を最終的に批准する。政府のベーラ・アンダ広報官は、批准を祝う特別の式典は予定していない。しかしドイツ政府は引き続き広報活動を行う、と語った。

原題:Schroeder wirbt in Toulouse fuer EU-Verfassung




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