2006年5月24日(水)12:57

ユンケル首相はEUの複雑な意思決定方式に不満

ボン(AP)

ルクセンブルクのジャンクロード・ユンケル首相は、EU加盟国間の「馬鹿げたほど複雑になった」意思決定方式が現在のEUの危機の一因になっているとの見解を表明した。EUはもはや欧州の誰もが共有するプロジェクトではなく半数のものに過ぎない、と今年度のシャルルマーニュ賞(カール大帝賞)を受賞するユンケル首相は、フェニックス放送の番組「イム・ディアローク」Im Dialogで語った。番組は金曜日の晩に放送される。

放送局によれば、あわせてユンケル首相は一般に広がるEUへの不満についても嘆いた。「1986年以来欧州あるいは欧州の周辺できわめていろいろな出来事があったため、人々は少しばかり未来を考えるのに疲れている。」しかし首相は、とりわけEUの内政上の危機が増大する状況を踏まえれば欧州統合プロセスの推進が必要との見解を表明した。ユンケル首相は昨年上半期にEU議長を務めている。

一方、進展するグローバル化への不安に対してはユンケル首相は平静な態度を示した。今は人々が「同じように日光を浴びたいと思っている世界の他所の人々が私たちの市場で少しばかり幅を利かせている状況」に少し驚いているのだ。しかし私はどうしてそれが悪いことなのか分からない、と語った。

ユンケル首相は(明日)木曜日にアーヘンでシャルルマーニュ賞を授与される。アーヘン市によれば今回の授賞は、首相の過去20年間のほぼすべての欧州統合プロセスにおけるエンジンとしての役割、ならびに政治、市民、欧州連合の橋渡し役としての役割を讃えるものであるという。

原題:Juncker beklagt komplizierte Entscheidungsfindung in EU




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