2007年5月4日(金)02:36
デュッセルドルフ(ddp)
欧州委員会のジョゼ・マヌエル・バローゾ委員長は、EU内で高まりつつある国粋主義的なエゴイズムが欧州統合の共同プロジェクトを危うくしているとの見解を表明した。委員長はEU憲法批准プロセスを踏まえて、「私はEUの指導的政治家に対して一層の協力と一層の統合努力、ならびに国粋主義的ポピュリズムに抵抗する一層の勇気を求める」。国粋主義が抑制されればEUははるかに改善され、効率的になるだろうと、デュッセルドルフで発行されている「ライニシェ・ポスト」紙Rheinische Post(金曜版)に語った。
バローゾ委員長は、現在EU議長を務めるドイツのアンゲラ・メルケル首相(キリスト教民主同盟=CDU)については名前を挙げて称賛し、批判の対象から除外した。彼女のお蔭でEUにはバラ色の未来が開けていると委員長は称えた。
原題:Barroso: Europas Fuehrer brauchen mehr Mut gegen Nationalpopulismus