2009年5月3日(日)16:22
ミュンヒェン/カールスルーエ(ドイツ通信社dpa)
フォーカス誌Focusの報道によれば、ドイツ連邦憲法裁判所によるEU改革リスボン条約に関する憲法判断は欧州議会選挙後に持ち越されるものの、遅くとも7月中には発表されるという。
最高審である連邦憲法裁判所は、2007年に調印されたリスボン条約がドイツの主権を著しく制約しないか、数ヶ月前から審理を行っている。同条約は27ヶ国に拡大したEUの行動能力を高めるもので、2010年の発効を目指している。
リスボン条約の発効に対しては、キリスト教社会同盟(CSU)のペーター・ガウヴァイラー連邦議員をはじめ、フランツ・ルートヴィヒ・グラーフ・フォン・シュタウフェンベルク元欧州議会議員(CSU)のグループ、ならびに連邦議会の左派党議員団などが訴訟を起こしている。フォーカス誌によればガウヴァイラー議員は、欧州司法裁判所がリスボン条約に定められたあいまいな基本的価値を口実に、ドイツの基本法を骨抜きにする事態を阻止したい意向であるという。同議員は連邦政府に書簡を送り、少なくとも付帯宣言をつけるなどして、そのような措置の可能性を排除するよう求めている。
原題:Urteil zum EU-Vertrag erst nach der Europawahl