2009年5月14日(木)19:04

EU首脳会議ではアイルランドに中絶禁止を保証

AFP

6月中旬のEU首脳会議ではアイルランドに対して、EU改革リスボン条約批准を問う再度の国民投票に向けて、いくつかの保証を与える予定である。その一つが、カトリック教徒のアイルランド国民に対して、「生存権」に関する同国憲法の規定を不可侵と認め、保証するものである、とEU議長国チェコはブリュッセルでアイルランド政府との会談を終えて発表した。これはアイルランドの中絶禁止を指す。

この保証によりEUはアイルランド国民の懸念に配慮し、秋に予定されている国民投票で批准賛成を導く意向である。アイルランドは2008年6月の国民投票でリスボン条約を否決し、EUを深刻な危機に陥れた。リスボン条約の発効には、加盟全27ヶ国の批准が必要となる。

アイルランド政府は2度目の国民投票の正確な期日を、EU首脳会議で「アイルランド政府が完全に満足する」約束が得られたときに決める意向である。アイルランドはすでに昨年12月の首脳会議で、リスボン条約が批准されても自国の欧州委員枠1名を保持できるとの約束を得ている。しかしリスボン条約では欧州委員会の縮小が定められている。

原題:EU-Gipfel soll Irlands Abtreibungsverbot garantieren




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