2005年11月30日(水)18:08

欧州委員会はイギリスのEU中期予算問題での姿勢を厳しく批判

ブリュッセル(AP)

欧州委員会はEU中期予算問題の解決に向けたイギリスの新たな提案をいつになく厳しい言葉で退けた。現議長国は「ノッティンガムの代官のように貧者から奪って富者に与えるような」態度を取ってはならない、と欧州委員会のヨハネス・ライテンベルガー広報官は水曜日ブリュッセルで語った。広報官が踏まえたのは「ロビン・フッド」の物語である。ロビン・フッドは悪代官を打ち負かし、貧しい人々に分け与えるため富者から金品を奪った。

一方イギリスのジャック・ストロー外相は、来週初めに発表する予定の予算提案について弁明を行った。EU新規加盟国への援助は増額される。これは疑問の余地がない、とストロー外相は述べた。どのようにEUの歳入を確保するかという問題について、豊かな加盟国の間で論争が起きているだけだ。「負担は公平に調整されねばならない」。新たな提案は6月の予算案から「著しく」異なる、と外相は語った。EU中期予算を協議した6月のEU首脳会議は決裂に終わっている。

欧州委員会のライテンベルガー広報官は、欧州委員会は現在進められている交渉に積極的に関わると強調した。「私たちはこみ入った厄介な協議の只中に加わっている」。細かい点については特定の立場を取るつもりはない、と広報官は述べた。EU各国外相は来週水曜日に臨時会合を開く。12月15日と16日のEU首脳会議では合意が図られる。問題になっているのは2007年から2013年までのEU中期予算計画である。

原題:EU-Kommission kritisiert britische Haltung in Haushaltsstreit scharf




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