2006年11月18日(土)06:37
ベルリン(ddp)
欧州委員会のベニータ・フェレロヴァルトナー外交担当委員は、EU憲法短縮版の成立を図るべきだとする要求を拒否した。むしろ同委員は拡大版を求めた。「私はフランスの大統領候補のニコラ・サルコジ内相が要求するようなミニ憲法条約は誤りだと考える」と委員は『ヴェルト日曜版』紙Welt am Sonntagに語ったと予告版は伝えている。
フェレロヴァルトナー委員は、EU憲法はグローバル化に対する欧州市民の懸念に対応する可能性を持つ。「人々は社会的な欧州を望んでいる」と強調した。委員は考えられるEU憲法の補足として、ドイツのアンゲラ・メルケル首相(キリスト教民主同盟)が提案した社会的条項を挙げた。
ドイツは2007年の上半期にEU議長国を務める。ドイツ政府は任期中の目標として、凍結中の憲法批准プロセスの再始動を掲げている。
原題:Kommissarin lehnt Forderungen nach gekuerzter EU-Verfassung ab
訳注:メルケル首相の提案したEU憲法の付帯条項については、次のニュース(2005年12月19日「メルケル首相はEU憲法に新たな命を吹き込む意向」)を参照:
http://ecowww.leh.kagoshima-u.ac.jp/staff/nakajima/r-dezember%2005/19.12.M.html