2008年11月21日(金)15:13
AFP
スウェーデンがEU改革リスボン条約を批准したことにより、加盟27ヶ国中いまだ条約を批准していないアイルランドとチェコに対する圧力が高まっている。欧州議会憲法委員会のヨー・ライネン委員長(ドイツ社会民主党)はアイルランド政府に対し、遅くとも12月のEU首脳会議までに二度目の国民投票のタイムスケジュールを発表するよう求めた。アイルランドはこれ以上決定を先送りしてはならないとライネン委員長は述べた。
ライネン委員長はチェコに対しても批准手続きを速やかに完了するよう求めた。ほかならぬ次期EU議長国が批准できなければ、チェコ政府の「恥」である、と委員長は語った。チェコは来年1月にフランスからEU議長国を引き継ぐ。
リスボン条約はEUの諸機構と決定プロセスの効率化を図るものである。条約の発効にはなおチェコとアイルランドの批准を必要とする。アイルランドは今年6月の国民投票で批准を否決している。現在のところ今後の手続きについては何も決まっていない。チェコの憲法裁判所は来週火曜日に、リスボン条約がチェコの憲法に合致しているかを判断する予定である。
この間、欧州議会はハンスゲルト・ペッテリング議長(キリスト教民主同盟)のダブリン訪問を発表した。議長は火曜日ダブリンのアイルランド議会でリスボン条約小委員会のメンバーと会談する予定であるという。
スウェーデンは木曜日の晩にリスボン条約を批准した。TT通信社の情報によれば、243名の議員が賛成、39名が反対した。また13名が棄権し、54名は表決に出席しなかった。
原題:Druck auf Irland nach Schwedens Ja zum Lissabon-Vertrag