2009年11月27日(金)09:53
ストラスブール(AFP)
社会民主党(SPD)所属のヨー・ライネン欧州議員は、来週火曜日(12月1日)に発効するEU改革リスボン条約により欧州議会の権限が著しく強化されるとの考えを表明した。これによりEUの透明性は高まる。新たな条約は「真の議会制民主主義に向けた大きな一歩」である。欧州議会は今後閣僚理事会と同等の権限を持ち、「EU立法の95パーセント」以上を決定することになる、とライネン議員はAFP通信に語った。
とりわけ重要なのが農業政策と構造改革基金の配分に関する共同決定権の導入である、とライネン議員は述べた。この2つの分野はEU予算の4分の3を占めるのだ。欧州議会は将来別の農業政策を進められる、と欧州議会の環境委員会委員長を務めるライネン議員は強調した。「これで私たちはさらに強力に社会的、環境的な農業を推進することができる。」
このほかにも内政と司法政策、たとえば移民や難民政策、あるいは司法と警察の協力などの問題で初めて欧州議会に共同決定権が認められる。さらに今後はEUのすべての国際条約が欧州議会の批准を必要とする。これにより閣僚理事会は欧州議会の意志に反するような協定を結ぶことができなくなる。たとえば、現在激しい議論を呼んでいる、アメリカとの銀行情報伝達に関する取り決めなどである、とライネン議員は語った。
欧州議会の共同決定権から外れるのは、税政や個々の社会・賃金政策の問題だけである。リスボン条約によれば、今後は他のすべてのEUの規則に関して「正規の立法手続き」が求められる。欧州委員会が法案を提出し、これを欧州議会と閣僚理事会がともに採択する。「私たちの承認がなければ、もはやEUでは何も進まないだろう」、とライネン議員は語った。
原題:Leinen sieht EU-Parlament durch Lissabon-Vertrag gestaerkt