2000年11月20日(月) 13:50
ブリュッセル(ドイツ通信社−AFX)
ヨシュカ・フィッシャー外相(緑の党)は、ニースにおけるEU改革が失敗に終わった場合、ユーロにとって悪い影響が及ぶのではないかと懸念している。「市場はその成果を厳しく見守ることになろう」とフィッシャーは月曜日ブリュッセルにおいて、二週間後に控えたEU首脳会議を視野に入れて語った。それゆえ各国の大統領や首相は「経済および通貨連合に関しても責任を負っている」のであり、ニースの首脳会議の結果は、欧州が行動能力を保持するか否かという観点で評価される、とフィッシャーはEU外相会議を終えて述べた。
欧州連合は機構改革を行うことにより、計画中の28ヶ国に及ぶ東方拡大に備える意向である。フィッシャーは、ニースではこの企図の成功という見地からも、決定的な重要性を持つ改革問題の解決が図られねばならない。加盟候補国に対して「空しい約束手形」を切る時期は終わった。ニース後はもはや未解決の問題が残ってはならない、と警告した。フィッシャーの言葉によればもちろんいまだ事態の打開には至っていない。「厳しいポーカーゲームが演ぜられている」という。EU各国の欧州大臣は日曜日に特別会議を開いて合意に向けた努力を再開したばかりである。この席においてもほとんど進展が得られなかったという。
ニースでは4つの問題が解決される予定である。欧州委員会の規模と構成、加盟国への票配分、拒否権の制限、ならびに数ヶ国に対し特定分野で他国以上の密接な協力を行う可能性を開くことである。
原題:Fischer : Misserfolg bei EU-Gipfeltreffen in Nizza waere schlecht fuer Euro