2000年11月28日(火) 15:42
ベルリン(AP)
来週のニースにおけるEU改革首脳会議は、ドイツ連邦首相ゲルハルト・シュレーダーの意向では、最終的に欧州の分断を克服するものにせねばならない。シュレーダー首相は火曜日ベルリンの連邦議会において、大きな改革計画の決定的な領域に関して、依然として加盟国の間で意見の相違があることを認めた。野党の代表フリードリヒ・メルツは熱意に欠けるとしてシュレーダーを非難したが、支持をも約束した。自由民主党(FDP)は「乏しい成果」に終わった場合は賛成をしないと警告した。
シュレーダー首相は、そのためにはこの問題でより人口比に即した票配分が行われることが緊急に必要であると言明した。 「将来 … 8000万以上の人口を抱えるドイツが閣僚理事会で10票を持ち、一方で合計しても8000万人に及ばない19の小国が閣僚理事会で57票も持つような制度にしてはならない」と首相は述べた。また、いくつかの分野で加盟候補国に対し移行期間が設けられねばならないと強調した。「われわれは賃金のダンピングを許す意向も予定もない。」
メルツはシュレーダーを熱意に欠けると非難した。首相は国民や国民の懸念について触れておらず、狂牛病の問題に一言も言及しなかった。加えて、独仏関係は「過去数十年で最悪である」と批判した。メルツはシュレーダー首相が提案した欧州委員の輪番制は評価した。
メルツと同じ議員団に属すペーター・ヒンツェはこれとは反対に、野党はフランス政府の批判から政府を擁護すると言明した。ヒンツェは一層明確に政府に対し支持を約束したが、欧州基本権憲章もその中に定められる予定の憲法条約の問題が「ニース後のプロセス」において徹底的かつすみやかに検討されるよう求めた。
ヨシュカ・フィッシャー外相はメルツを厳しく批判した。メルツはドイツの交渉の立場を強めるどころか弱めようと試みている。ドイツとフランスの大きさの不均衡は数字上は今後も続くが、数年前に対等という扱いで「政治的に決着している」のであり、他国に対しても同様である、とフィッシャーは述べた。フィッシャーもまた、租税政策と亡命者の庇護権の問題に関してそれぞれの国の利害が衝突し、「まだ埋められていない溝がある」ことを認めた。
原題:Schroeder beschwoert Erfolgswillen fuer Nizza
Anhaltende Unstimmigkeiten ueber EU-Reformen eingeraeumt - Unterstuetzung, aber auch Kritik aus der Opposition