2000年11月30日(木) 11:58

ドイツ政府はシラク発言に控えめな反応

ベルリン(ロイター)

ドイツ政府は、欧州連合(EU)の表決においてドイツが従来以上の票を持つことをあらためて拒否したフランス大統領ジャック・シラクの発言に対し、控えめな反応を示した。ドイツ政府の代理広報担当カリーマ・ラインハルトは水曜日ロイター通信に対して、あらゆるEU改革の問題がゲルハルト・シュレーダー首相(社会民主党)とシラク大統領の土曜日のハノーファーにおける協議事項となる。EU閣僚理事会の持ち票の再配分は欧州連合(EU)の新規加盟国受け入れ能力を決定する重要な前提条件のひとつである、と語った。

シラク大統領は昨晩マドリードにおいて、一つの国を突出させることはいかなる形であれ反対すると述べた。現在ドイツ、フランス、イギリスおよびイタリアは閣僚理事会においてそれぞれ10票を、最小のEU加盟国ルクセンブルクは2票を持っている。シュレーダー首相は去る火曜日政府演説の中で、EUの表決においてはドイツの大きな人口に一層の配慮を払うよう求めた。ドイツは約8千2百万、フランスは5850万の人口を数える。

ラインハルトは、すべてのEU改革の問題が来週のニースEU首脳会議で討議されると述べた。ニースでは各国の首相、大統領がEUの機構改革を決定し、それにより新加盟国受け入れの軌道を定める意向である。

原題:Bundesregierung reagiert zurueckhaltend auf Chirac-Aeusserungen