2002年10月7日(月)08:50

ジスカールデスタン議長の意向では将来のEUの名称は「統一ヨーロッパ」

ロンドン(合同経済サービス/AFP)

拡大と改革後の将来の欧州連合(EU)は、EU将来像会議のヴァレリー・ジスカールデスタン議長の意向では、「統一ヨーロッパ」Vereintes Europa という名称になるという。「『統一』vereint とは強い言葉である。これは憲法の意味において統一された大陸を指す」とジスカールデスタン議長は月曜日に公表された『フィナンシャル・タイムズ』紙とのインタビューで語った。先週同議長は新たなEUの名称として4つの候補を挙げた。定評ある「欧州共同体」Europaeische Gemeinschaft や「欧州連合」Europaeische Union のほかに、「統一ヨーロッパ」Vereintes Europa や「欧州合衆国」Vereinigte Staaten von Europa という名称も提案された。ジスカールデスタン議長は、「欧州合衆国」は連邦制度的響きが強すぎる。そうではなく、とりわけ経済政策および外交政策の分野で協力関係と共同の決定過程を強化せねばならないのである、とインタビューで語った。今年の2月に発足したジスカールデスタンを議長とするEU将来像会議は、懸案の東方拡大に先駆けて新たな憲法を策定することになっている。

*訳注: インタビューの原語と思われるフランス語および報道での英語については不明であるが、訳されたドイツ語について述べれば、Vereinigte Staaten von Europa (欧州合衆国)との名称はVereinigte Staaten von Amerika (アメリカ合衆国)と同一である。これに対し、"vereint" を用いた国名は存在せず、"Vereinte Nationen"(国際連合)のように用いられている。したがって Vereintes Europa の訳語としては「統一ヨーロッパ」のほかに、「連合ヨーロッパ」も考えられるであろうが、現在の「欧州連合」Europaeische Union(「連合」= Union) との差異を表すためにここでは仮に「統一ヨーロッパ」の訳語をあてておく。

原題:EU soll nach Giscard kuenftig "Vereintes Europa" heissen




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