2005年10月13日(木)15:46
ブリュッセル(AP)
フランスとオランダの国民投票による初のEU憲法の否決を受けて、欧州委員会は欧州の将来像に関する議論を新たに提起する意向である。コミュニケーションと広報担当のマルゴット・ヴァルストレーム委員は木曜日ブリュッセルで「プランD‐民主主義(Demokratie)、対話(Dialog)、議論(Diskussion)」という名の構想を発表した。「EUは改革を行い、自らが問題解決の一部となる必要がある」とスウェーデン出身のヴァルストレーム委員は語った。
しかしヴァルストレーム委員はEU憲法の将来に関しては懐疑的な意見を述べた。「もちろん私たちは憲法に対する期待を失っていない。しかしこれに再び命を吹き込むことは容易なことではなかろう。」今春のフランス、オランダの国民投票否決の後、EU各国首脳は6月のブリュッセル首脳会議で、「熟慮の期間」を設け、憲法を救う道を検討することを決めた。批准手続きは一時中断され、来年6月に今後の方策を決めることになった。
ヴァルストレーム委員は、加盟国における議論がこれまでむしろ控えめであることに奇異の念を表明した。「私は今のところあまり議論を耳にしていない」。アイルランドとスペインだけが私に対して同じような意図を伝えてきた、と委員は述べた。欧州委員会の戦略は欧州委員が加盟国、とりわけ各国の議会を「精力的に訪問する計画」を柱としている。
原題:Bruessel stoesst Debatte ueber Zukunft Europas an