2007年10月19日(金)06:15 (ヴェルト・オンライン版)
6年間の苦闘の末、欧州連合の加盟国首脳は昨晩改革条約に合意した。ポーランドのカチンスキ大統領さえも満足感を示したが、早くも追加要求に言及した。
EU改革条約が成立した。6年間の苦闘の末、欧州連合の加盟国首脳は昨晩、条約の条文に合意した。ドイツのアンゲラ・メルケル首相はリスボン首脳会議の合意を「大きな成果」と称賛した。首相は条約が12月13日に調印されることになると伝えた。ポーランドのレフ・カチンスキ大統領も満足感を示し、「ポーランドは基本的に望んだことをすべて獲得した」と述べた。
ポーランドがEU表決手続きに関する特別条項の明文化を認めさせた後、合意は成立した。メルケル首相は、宣言と議定書という形でポーランドに譲歩することになったと述べた。これは6月にドイツ議長国のもとで決定された改革条約の内容に対する「僅かな補足」に過ぎない、と首相は説明した。
欧州議会の新たな議席配分に関してもEU各国首脳は解決策を見出した。改革条約に定められた総議席数を変更することなく、イタリアは1議席の追加が認められた。この合意によれば、2009年には当初計画の750名ではなく751名の議員が選出されることになるが、議長は表決を棄権すると決まったため、正規の議員とはみなされない。議席配分の詳細を決めることは、改革条約の採択と前段階で結び付けられていた。
しかしカチンスキ大統領は、ポーランドがこの問題に関して追加要求を行う可能性を示唆した。「私たちはイタリアの友人の1議席追加を決定した。しかし最終的な議席配分は12月に決定される。」大統領はEUの表決手続きの合意についても恣意的な解釈を示した。大統領によれば、少数派は決定を個別ケースで「数年間」延期できるという。しかし外交筋は、そのような事態は現実的に考えられないと否定した。
頓挫したEU憲法に代わる改革条約の最も重要な成果について、メルケル首相は「EUが機能しやすくなる」と述べた。メルケル首相はまた、条約が2009年の欧州議会選挙までに発効するとの確信を示した。批准手続きに関しては「以前よりもはるかに確実性が高い」と首相は述べた。EU憲法は2005年にフランスとオランダの批准否決により頓挫した。木曜日の首脳会議の席でイギリスのゴードン・ブラウン首相は、改革条約を国民投票にかけないと保証した。憲法で国民投票の実施が義務付けられているアイルランドのほかには、国民投票を実施する国はないという。
EU議長を務めるポルトガルのジョゼ・ソクラテス首相は合意を受けて、「この新しい条約によりEUは数年にわたる停滞を克服した」。今後EUは将来の課題に取り組み、世界でその役割を果たすことができるだろう、と語った。EU各国首脳は金曜日、グローバル化と環境変化の問題を討議する意向である。