2009年10月28日(水)21:54

チェコ政府はクラウス大統領のリスボン条約署名に自信

プラハ / ブラティスラヴァ(ドイツ通信社dpa)

チェコのヤン・フィシェル首相は、ヴァーツラフ・クラウス大統領がEU基本権憲章の適用除外という要求が満たされれば、リスボン条約に署名するとの確信を表明した。

「私は保証を得ている。大統領の約束を得た」とフィシェル首相は水曜日、ブリュッセルで木曜日と金曜日に開かれるEU首脳会議の準備に向けた閣議を終えて、プラハで語った。クラウス大統領は新たな要求を持ち出すことはない、とフィシェル首相は述べた。

EU統合反対派のクラウス大統領はEU基本権憲章のチェコに対する適用除外を求めている。これにより大統領は、第二次大戦後に当時のチェコスロヴァキアから追放されたズデーテンドイツ人による財産返還要求からチェコを守りたい意向である。クラウス大統領はリスボン条約を批准していない唯一のEU加盟国首脳であり、条約発効はそのために滞っている。大統領は11月3日に下されるというチェコ憲法裁判所の憲法判断も待っている。

フィシェル首相は、私はEU議長国スウェーデンの提案した妥協条項を承知しているが、公表は控えたいと述べた。チェコのシュテファン・フューレEU担当相は先日、ポーランドとイギリスに対するEU基本権憲章の適用除外がチェコにも拡大適用される可能性があると述べている。

すでにリスボン条約の最終的批准を終えているスロヴァキアは、旧チェコスロヴァキアの一部としてチェコと同等の待遇を求め、同様の例外条項を求めていたが、要求を取り下げた。

スロヴァキアはもはや適用除外を求めない、とロベルト・フィツォ首相はブラティスラヴァの議会EU問題委員会で述べた。スロヴァキアは、いずれにせよ象徴的意味しか持たない例外規定の問題で、我が国にとってさらに重要な欧州基本権憲章を疑問視するつもりはない、とフィツォ首相は強調した。

しかしフィツォ首相は2週間前、チェコのテレビでの発言で波紋を起こしたばかりである。首相は、スロヴァキアにも同じ例外規定が認められなければ、チェコの例外条項を阻止すると威嚇していた。

原題:Prag zuversichtlich ueber EU-Vertrag




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